2022年10月21日
徒然日記 91
珈琲
実は、最初は、健康のためではなかった!いや、今は常識になっているが珈琲が健康のために良いなんていう知識を、私は持っていなかった。周りからも、そんなに珈琲を飲んでばかりいると胃を壊すぞ!なんて言われ続けてきたのです。
編集者という職業がら、人に会う機会が多かったのですが、私は下戸で一滴の酒も飲めません。騙されて飲んだ時など、顔が真っ赤になり、気持ちも悪い。祖父がまったくの下戸でした。父は、乾杯の時などグラスに2センチほどビールをつぎますが、後で顔が真っ赤になっていました。それでも祖父、父、孫の三代の中では、父が一番飲めたのですから、笑うしかありませんね。
仕事をし始めたころは、下戸を禁忌にしていました。タブーにしておかないと作家からスポイルされるんじゃないか、これが怖かったのです。ある歳になってからは、自ら下戸だと伝えても、朝まで飲み歩く仲間に入れましたが、若いうちは「飲むのは、練習だよ!俺だって何度も吐いて飲めるようになったんだから」と先輩たちにどやされる毎日でした。今ではアスリートもしませんが、兎跳びを強要されるようなものですね。どうもアルコールの分解酵素が無いのではないでしょうか!分解酵素を持たないのに「吐くまで飲んでも、飲めるようにはなりません」ものね。
作家のみなさん、故渡辺淳一さんも、五木寛之さんも、故早乙女貢さんも、みなさん私が酒好きだと思われていました!「お~い!」渡辺さんの家に遊びに行くと渡辺さんが奥様に私が来たから、酒の用意をしてくれと頼んでいました。私が渡辺さんに下戸だと伝えるとビックリされました。そのくらい作家の前では、上手く化けていたのです。
ある日、日本酒の団体から名誉利き酒師になってくれないかというオファーがきました。これは、ヤバいと下戸だと直ぐに伝えましたが「中にはそういうお方がいてもいいんですよ」と説得されました。何がなんだか!ちょうど授与式には、先日お亡くなりになった元世界オリンピック会長サマランチ氏も来られて、隣の席どうしになりましたっけ!
そうそう珈琲の話でした。1日お会いする方は何人もいました。そのたびに珈琲を注文します。ほかの飲み物を頼むのがメンドクサイのです。1日10杯は、飲んでいましたね。今は、朝食に1杯、仕事場近くの美味い珈琲を出す店やスタジオの近くで1杯、帰りに1杯、そう4~5杯でしょうか!
京大の筋肉といわれる森谷敏夫博士の本に「珈琲の効用」カフェインが人体にいかに良いかが書かれています。調査にもとづき精査した結果、珈琲を飲む量が多いほど、糖尿病が発症しなかったというデータが出たと書かれています。珈琲を全く飲まない人が糖尿病になる確率を1とすると、1日1~3杯飲む人が0.98、4~5杯の人が0.7。6杯以上の人が0.46だったそうです。
私も健診で危うい時もありましたが、今ずっと基準値以内を保っています!珈琲様様です!