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筋電メディカル徒然日記

2022年09月09日

徒然日記 85
痛いの、痛いの、飛んで行け〜!

誰でも人生一度は、椅子の足にご自分の足の小指をぶつけて「痛てっ!」とか「痛ぁ~い!」と泣き叫んだことがあると思います!
「冗談じゃない、一度や二度じゃないよ」どこからか声が聞こえます!「もっと沢山あったよ、とか、夕べもやっちゃって痛いの、痛くないのって!」それ、ご自慢?なんの?それに、痛いの?痛くないの?どっち?
 
まっ、言葉遊びは、このぐらいにしておきましょう!皆さん結構何度もやられているでしょうし、とても痛いですものね。
それでも若い頃は少なかったものの、年齢が上がってくると気が回っていないからか、足が上がっていないせいか、頻繁にぶつけるようになるんです!なぜ、このようなことを書いたかと言うと、あの痛みを思い出して頂きたかったからです。
 
私は、学生時代にバンドを組んで荒稼ぎをしたことは、いろいろのブログや雑誌などに書いています。髪も肩まで伸ばすような時代でした。そう金八先生の髪のように!私の受け持ちは、ドラムでしたが、教えて頂く先生もなく、見様見真似です。それで、荒稼ぎですから『詐欺』みたいなものです。断髪をして、ネクタイとスーツ、ある出版社に勤めました。いつかは、また昔の仲間たちとバンドを組みたいと思いながら、朝晩逆転するような仕事、編集者を続けました。
 
そろそろ自分と家族を大切にしなきゃ!と思い始めたのは、60代半ばです。惰性で働いていても、なかなかハンドルは思った方向に切れないものです。土日も正月も連休もなく働く、これが昭和生まれの馬鹿げた男達でしょう。子供たちは、家人に任せる。今のお父さんたちが、振り分け荷物のように、前に後ろにお子さんを抱いている姿を見ると、自分が信じてやってきたことが大いなる過ちと気付きますが、もう後の祭りです。
せめて、家族のためにも自分が認知症や、運動不足にならないために、67歳からドラムの基礎から先生に教えを乞うています。
 
ある日、高松に講演をしに行った帰りに京都に寄りました。そして、気が付いたのです。手です。右手の小指の付け根が『あんまん』のように腫れあがっていました。急遽シップを買い応急手当をしました。その時、先生の言った言葉を思い出したのです。
ドラムは、手の小指でスティックを跳ねるので腱鞘炎に気をつけてくださいね!という言葉を。右手が治ったら、今度は左手です。いまでは、練習の時は指関節用のサポーターを嵌めています。年寄の冷や水でしょう!ひとり死に、ひとりは脳卒中、バンドには昔の仲間がふたりしか残っていません!
 
彼からメールが来ました。「足底腱膜炎、モートン病の典型的症状、偏平足で右足底に痛みと腫れが出て、治療中」とのことです。去年は、右肩甲骨の骨が何もしないのに折れた奴です。ギター担当ですから、あの重いギターを右肩からかけたので躰の壊れが進んでいっているのかも知れませんね!まだ、右手小指で良かったのかも!でも彼が壊れたら…!年寄のギターリストなんて探すのが難しいと思いますね!

高松市菊池寛記念館名誉館長
文藝春秋社友
菊池 夏樹