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筋電メディカル徒然日記

2023年02月17日

徒然日記 108
花丸がもらえる!

私は、年に4回主治医のもとで血液検査を行っている。
父の入院、母は先に逝ってしまっていたので、私が唯一の身内になってしまった。父の身体が不調になり、彼の主治医の病院に入院をしたのだが、当然医者から私に、是非逢いたいと連絡をもらった。私が豊洲に引っ越す少し前だった。確か、あの東日本大地震のあった年だった。その日から、毎日6月に父が身罷る日まで見舞いを続けた。引っ越し、地震、そして父の入院と毎日の見舞いと、私の身体もへとへとになっていたのだと思う!ふと病院の廊下に置いてあった血圧計に腕を入れてみた。当時私の主治医だった院長の判断では「こんな時だから、しょうがないねぇ、でも下がちょっと高いようだね」ということだった!
 
それから豊洲に移った私は、すぐ傍にある循環器系のクリニックに通いだした。血圧を下げる薬、花粉症のアレルギーの薬、胆嚢を40代で失っているから、逆流性食道炎の薬、何の薬だか判らない薬、を毎月1回貰いに行く。見返りか否かは不明だが、年に4回は血液検査をしてもらっている。今の血液検査は、以前よりだいぶよくなったと噂に聞いている。癌の初期も解るようだ!高血圧の薬以外は、大層な薬ではないが、3カ月に一度の血液検査は助かる。もう、平均健康寿命の年齢を越したから、幾つかの病を持っていても不思議はないと思う。花粉症だって、名前がつく以前子供の時からアレルギーを持っていたらしく、春になると学校に行くときにクシャミが止まらなかったり、鼻詰まりを起こしていたりしていた。逆流性食道炎は、胆嚢を取ってから会社の健康診断表に記されるようになった。高血圧症状は、上記した原因がある。
 
京都大学名誉教授であり『京大の筋肉』という渾名を持つ森谷敏夫先生が「筋電メディカルEMS」を新たに研究を重ねた新たな筋肉刺激装置を造り出す時に、何回も私の身体にベルトを巻き付けた。装置は、ほとんど出来上がっていたし、筋肉の動かし方の変更も出来上がっていた。後は、先生が思う通りに筋肉に刺激を伝えるベルトの材質を見つけるだけでよかった。いろいろな材質で私の身体でも先生は試してくれた。そのころの血液検査表を今見るとパーフェクトだった。主治医も驚いて「中性脂肪も花丸ね!」と言ってくれた。ベルトの材質も決まり、後は生産にかかるだけ。その間は、私はやることもなかったし、テストする筋肉刺激装置も工場に行ってしまってした。その結果が、もろに出てしまったのだと思う。3カ月近く筋肉刺激装置から遠のいてしまったからだと思うが、先日の血液検査の後の表を見て主治医が渋い顔をした。
「どうしたんでしょうね、今まで花丸だった中性脂肪の値が高くなっているわね!」と言う。やっぱり何か起こるのではないかと、私は思っていた。長く続けてきた森谷先生の筋肉刺激装置は、私を助けてくれていたんだと実感したのだ!もう出来る!もうちょっと待てば「筋電メディカルEMS」の新たな筋肉刺激装置が!もう出来る!そして、また花丸がもらえる!

高松市菊池寛記念館名誉館長
文藝春秋社友
菊池 夏樹