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筋電メディカル徒然日記

2022年03月18日

徒然日記 61
私見「文献言語解釈」
第2話 ロコモティブ症候群(シンドローム)

こんなタイトルを付けると、ちょっと頭脳明晰に見えるでしょ?これをおバカな私でもわかるようにと徒然に思っていました。わかると森谷先生の言わんとすることが理解しやすいのではと、自分のために調べてみたのです。つれづれなるままに…!
 
まず、ロコモティブからです。
研究社の『新英和中辞典』でlocomotiveを引くと、意味の1に“機関車”と出てきました。2を見ると“運動性動作”とあります。この言葉の最後に~dを付けると「運動の、移動する、運転の」とあります。the ~ organs(器官)を付けると移動器官(足など)とも書かれています。~には、ロコモティブを入れてくださいね。
 
小学館の『ポケットプログレッシブ英和・和英辞典』には“機関車、移動できる”とありました。名詞になるとロコモーション。1962年に蒸気機関車のイメージでダンスを踊るためにつくられ、リトル・エヴァが歌って全米第1位になり、その12年後にグランド・ファンクがカバーして、これも全米1位になった「ザ・ロコモーション」という歌を覚えている方も多いでしょう!あのロコモですよ、ただの機関車の意味じゃありませんよ、運動したり、移動したり、人間の器官であれば「足」のことですかね。
 
同じように“症候群”を調べてみますね。え~と、日本語ですから『広辞苑』、私は、この第四版を使っているんです。表紙は、ボロボロになりましたから、ガムテープで補修しています。まず“症候”がありました。“身体にあらわれた病的変化”と書かれています。“症候群には”相伴っておこる一群の症候。一つの症候群に属する諸症候は同一の根本的原因に発すると見られると書かれてありますが、なんだかさっぱりわかりませんので、私が中学校から使っている、見るも無残なボロボロの金田一京助氏が編集代表になっている三省堂の『明解国語辞典(改訂版)』で調べてみました。
“症候”は“症状のしるし”とあるだけで、症候群は書いていないのです。昭和38年版の小辞典ですからねぇ!仕方がないので、“syndrome”を先ほどの研究社の英語の辞書で引いてみました。ありました!医学用語で症候群と。そして、2に群、集落、《社会現象などの》定型と。しかし、2段上にある“syndicate”に子供の頃の私がアンダー・ラインを引いたのは、何故ですかねぇ?それは、ともかく辞書では「移動器官の足等の病的変化の症状のしるし」とか「足の病的変化で相伴っておこる一群の症候」ということになります。
 
森谷敏夫先生の著書『京大の筋肉』に出てくる「ロコモティブ・シンドローム」や『京大の筋肉2』の「ロコモ症候群」のほうがずっとわかりやすい!
先生が書かれた頁を引用させていただくと「ロコモっていうのは、骨や関節の病気、筋肉の低下、バランス能力の低下によって転倒・骨折しやすくなる、すると要介護のリスクが高まる、そういう状態をさします。」わかりやすいですねぇ!
 

高松市菊池寛記念館名誉館長
文藝春秋社友
菊池 夏樹